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「エスパー魔美」の珠玉の名作「雪の降る街を」の感想

藤子不二雄先生の作品の中でも「エスパー魔美」は特に大人っぽい作品が多くあります。

そんな「エスパー魔美」には珠玉の名作と言われる作品がたくさんありますが、その中でも特に印象に残っているのが

アニメ46話「雪の降る街を」です。

とても切なく感動的なエスパー魔美「雪の降る街を」の感想と考察をしていきたいと思います!

「エスパー魔美」の珠玉の名作「雪の降る街を」の感想

エスパー魔美のエピソードの中でも心温まるエピソードの「雪の降る街を」の考察をしていきます。

  1. 「雪の降る街を」のあらすじ
  2. 「雪の降る街を」の感想
  3. 「雪の降る街を」の楽曲

それではひとつづつ解説していきます!

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46話「雪の降る街を」のあらすじ

ある冬の日、魔美がパパの机の中を覗くと一つのボタンが見つかりました。

気になった魔美はモデルの仕事の最中にボタンのことを尋ねます。

するとパパはそのボタンのことを「空飛ぶボタンだよ」と説明し、おもむろに「雪の降る街を」を歌い始めます。

すると魔美はパパの心の中に入り込んでしまうのです。

その後、パパの古い友人が佐倉家を訪問してきます。そこでその友人は、以前パパが熱を上げていた「雪女」のことをパパに聞き、その話に興味を持ち始めます。

パパの記憶の中に入り込んだところ、魔美は昔のパパとママに出会い二人の馴れ初めを見ていくことに。

「雪女」の正体は魔美のママのことだったのです。

そして記憶の中で魔美のパパとママの出逢いから結ばれるまでを魔美は眺めていきます。

「雪の降る街を」の感想

「エスパー魔美」のエピソードの中で一番心に残っている話は?と聞かれると真っ先にこの「雪の降る街を」が思い浮かびます。

それだけ印象の強かった話だったと記憶しています。

このエピソードは魔美のパパとママに焦点が当てられ、二人が出会い、声をかわすところまで描かれています。

魔美のパパにとってママは、恋心を抱くものの高嶺の花の存在の彼女になかなか声をかけることが出来ずにいました。

なかなか話しかけられない魔美にだんだん怒りがこみあげてきます。

そして、二人が出会わなければ自分が生まれる事がないことに気づき焦った魔美はパパのボタンを超能力で飛ばし、ママに当てパパが話すきっかけを作るのでした。

思い出の中の景色は雪景色で「雪が降る街を」がとてももの悲しく聞こえいい演出をしています。

この回は、魔美がパパの記憶に入り込む話で決して大きな展開があるわけではないのです。

なのに、なぜか心に残り忘れられないエピソードとなってるんですね。

それは物語と「雪が降る街を」の曲が非常にマッチしていてもの悲しくて穏やかな空気が全体を包み込み、見ていて心地が良い内容だからではないか?と思うのです。

また、若い頃のパパが純情なのも良いですが、夫婦になった二人のほっこりとした雰囲気も素敵ですね。

「雪の降る街を」の楽曲

作中では、パパが「雪の降る街を」の楽曲を歌っていて、物語を引き立てています。

この楽曲は1952年にヒットした内村直也作詞、中田喜直作曲の歌です。

冬をテーマに描かれた曲で、澄んだ空気や白い雪をテーマに寂しさを感じる楽曲となっています。

1番目では主人公の大切な人を失ってしまった切なさを、2番目以降では若い女性の苦しみや悲しみが描かれています。

歌詞の内容とは違いますが、冬をテーマにした楽曲がエスパー魔美の本作ととても合っていると思いました。

まとめ

エスパー魔美の「雪の降る街を」の感想をまとめてみました!

  1. 「雪の降る街を」のあらすじ
  2. 「雪の降る街を」の感想
  3. 「雪の降る街を」の楽曲

エスパー魔美の作品の中では、一番大人っぽくて心にじんわりと残る物語でした。

また、一番好きなエピソードでもあるので感想をかけてとても嬉しいです^^♪

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