児童相談所や家庭内の虐待──本来なら心が重くなるような深刻なテーマを扱っているにもかかわらず、どこか“爽やか”で“きれいすぎる”印象が残るドラマ『明日はもっといい日になる』。
毎週観てはいるけれど、なんとなくモヤモヤしたり、イライラしてしまったり……そんな感情を抱いているのは私だけではないはずです。
なぜ、このドラマは“良いことをしている”はずなのに、どこか引っかかるのか?
本記事では、その「イライラ」の正体を3つの視点から整理しつつ、SNSでの声も含め、それでも見続けたくなる魅力、そして“割り切って楽しむ”という見方について考えてみたいと思います。
「明日はもっといい日になる」“イライラ”の理由
今夜9時は『明日はもっといい日になる』🌱第4話
「精神的苦痛を受けた❗️」
翼(福原遥)がネグレクトの母親に訴えられる⁉️さらに児童心理司の向日葵(生田絵梨花)がケアする17歳の少女が深夜徘徊🌉
少女が抱える心の闇に迫る…⚡️向日葵の涙の理由とは?
蔵田(林遣都)と向日葵の関係が明らかに― pic.twitter.com/pDOajY9tGo— カンテレ (@kantele) July 28, 2025
児童相談所や家庭内の虐待を扱ったドラマ「明日はもっと、いい日になる」のイライラする理由をまとめてみました!
- イライラ①:重すぎるテーマが“綺麗すぎる”演出で薄っぺらく
- イライラ②:主人公(福原遥)の正義感に違和感
- イライラ③:登場人物全員のキャラが薄い
- それでも見続けられる理由──“割り切って見る”という選択肢
「明日はもっと、いい日になる」の感想はこちらから👇👇
-
-
明日はもっと、いい日になる1話ネタバレ感想。癒し系タイトルの裏にある重たくも優しいドラマ
「明日はもっと、いい日になる」1話が放映されました! 『明日はもっと、いい日になる』は、児童相談所を舞台にした社会派ドラマ。 タイトルからはやさしい癒し系の物語を想像していましたが、 実際には現実の厳 ...
続きを見る
-
-
明日はもっと、いい日になる2話ネタバレ感想。放置子と無賃乗車の少女家庭環境が生む子どものSOS
「明日はもっと、いい日になる」2話が放映されました! 第2話では、放置子や家庭内不和といった、現代でも深刻な問題が描かれていました。 どこにでもありそうで、けして他人事ではないリアルなケースが胸に刺さ ...
続きを見る
-
-
明日はもっと、いい日になる3話ネタバレ感想|育児ノイローゼと母親の心の限界…
「明日はもっと、いい日になる」3話が放映されました! 『明日はもっと、いい日になる』第3話は、子育てに悩む母親がテーマとなったエピソードでした。 子どもを大切に思う気持ちがあるからこそ、知らず知らずの ...
続きを見る
-
-
明日はもっと、いい日になる4話ネタバレ感想|蔵田が彼氏にブチ切れ!?意外な過去に注目
「明日はもっと、いい日になる」4話が放映されました! 今回の『明日はもっと、いい日になる』では、過去に児童相談所に保護された経験を持つ17歳の少女・葉月が再び一時保護されることに。 深夜徘徊がきっかけ ...
続きを見る
イライラ①:重すぎるテーマが“綺麗すぎる”演出で薄っぺらく
本日21時~
ドラマ『明日はもっと、いい日になる』第3話
▶️https://t.co/xvhUvNuxB5翼(#福原遥)は蔵田(#林遣都)と
育児相談希望者の面談をすることにその相談者・美穂(#富田望生)は
翼の小学生時代の同級生で…@ashitawa_motto#生田絵梨花 #小林きな子 #濱尾ノリタカ #莉子 #西山潤… pic.twitter.com/Iey77w05wR— めざましmedia (@mezamashimedia) July 20, 2025
児童相談所での職員たちの奮闘や、子どもたちの置かれた過酷な状況。
現実なら心が重く沈むような出来事を描いているはずなのに、本作は全体的に“優しさ”や“希望”を前面に押し出しすぎていて、リアリティが感じられない場面が多くあります。
映像も音楽も演出も、あまりに“綺麗すぎて”ドラマらしさが強調されすぎ、結果として物語が軽く見えてしまうのです。
例えば、物語の中核を担う安西叶夢(千葉惣二朗)と奏夢(小時田咲空)の兄弟。
設定上はかなり過酷な状況に追いやられている兄弟なはずなのに、悲壮感がそこまでない。
痩せている設定なはずなのに、そこまで痩せてない。良く見るとむしろふくよか。(子役の出演なので難しいのかもしれないですね・・)
この二人の兄弟の問題も、綺麗にまとめられてしまうのかと考えるとウンザリしてしまいます・・
イライラ②:主人公(福原遥)の正義感に違和感
明日はもっと、いい日になる
第4話
児童心理司のアフターケアと涙
福原遥 / 林遣都 / 柳葉敏郎夏井翼が警察からの出向だと聞いた
叶夢と奏夢の母親・安西夢乃の
あの変わり身…
何かありそうな気がする
怪しいぞ、あの母親🫢 pic.twitter.com/xc8HFbRht3— Archive-7 TV (@SawYou8879) July 28, 2025
福原遥さん演じる主人公・翼は、いつでも真っ直ぐで、子どもたちや職員に対しても職場に対しても「正しいことをする」ことを貫く人物像です。
しかしその正義感が、時に場の空気を無視して突っ走ってしまうように描かれていて、視聴者としては「いや、それは理想論すぎるのでは?」と感じてしまう瞬間も。。
さらに、福原遥さん自身の持つ“かわいらしさ”が、過酷な現場とのギャップを際立たせてしまい、感情移入を妨げている面もあります。
イライラ③:登場人物全員のキャラが薄い
脇を固める登場人物たちも、どこかテンプレート的で印象が弱い。
感情を揺さぶられるような人物や、見ていて応援したくなるような深みのあるキャラクターが少なく、ドラマ全体の熱量が今ひとつ伝わってきません。
物語を支える人間関係や背景が薄く、毎回のエピソードもやや表面的な印象を受けます。
唯一、柳葉敏郎さん演じる南野さんが出ているとホッとする・・
それでも見続けられる理由──“割り切って見る”という選択肢
それでも不思議と、このドラマを見続けてしまう人が多いのも事実です。
重いテーマを扱っていながら、画面から感じるのは“爽やかさ”と“前向きさ”。
もしこの作品がリアリティを追求しすぎていたら、視聴後にどっと疲れてしまうような重苦しさが残っていたかもしれません。
本作は、ある意味で“現実を直視しすぎないこと”を選んだ作品です。
それによって、テーマの深さは削がれたかもしれませんが、その代わりに「明日はもっといい日になる」と信じたくなるような、前向きな気持ちにさせてくれる側面もあります。
つまり、このドラマは“現実をリアルに再現する”ものではなく、“希望を感じさせるファンタジー”として捉えた方が、ストレスを感じずに楽しめる。
そう割り切って見ることで、イライラは少しずつ和らいでいくのではないでしょうか。
SNSでの反応
明日はもっといい日になるの主人公やばすぎ
こんなやつ実際にいたら居場所なくなるやろ
新しく配属されてあれほど自分勝手に振る舞うか?
ドラマってわかってるけどイライラする— ミミッミ (@mimiminnne) July 24, 2025
明日はもっといい日になるが
イライラするのは主人公の行動
だけじゃなくて製作陣が
児童相談所をきちんと
作ろうとしていないところが
大きいんだと思う。2話で児童相談所の職員が
「キラキラネーム」と言ってるのに
差別を感じて偏見をもつ発言を
職員がするなんてと感じた— なー (@sarupiyo8874) July 20, 2025
明日はもっと、いい日になる(フジテレビ)
正義感の強すぎる刑事が、仕事で失敗したことで児童相談所の指導員になり、児童とその家族に向き合う物語。
主人公が正義感から暴走する系なので毎回ちょっとイライラする笑
重い話が多く気力は必要だが、テーマは興味深い。#孤独な経営者のドラマ鑑賞— 孤独な経営者の独り言 (@Ryu_Damian) July 17, 2025
明日はもっといい日になるは
無賃乗車ならまず警察に相談が
普通だと思うし無賃乗車すると
どんな罰にとわれるかなど
説明がないから
主人公がまずいまずいって
動き回ってるの見てて
イライラする。今のご時世、結婚式は半数が
しないし、その動画を
子供が見るってそうないと思う— なー (@sarupiyo8874) July 15, 2025
まとめ
「明日はもっと、いい日になる」のイライラする理由をまとめてみました!
- イライラ①:重すぎるテーマが“綺麗すぎる”演出で薄っぺらく
- イライラ②:主人公(福原遥)の正義感に違和感
- イライラ③:登場人物全員のキャラが薄い
- それでも見続けられる理由──“割り切って見る”という選択肢
『明日はもっといい日になる』は、テーマの重さと演出の軽さにギャップがあり、視聴中にイライラを覚えることもあります。
けれども、それは“現実離れした優しさ”がこの作品の魅力でもあるから。深刻なテーマをあえて爽やかに描くことで、「見終わったあとに気持ちが軽くなる」ドラマとして成立しているのです。
リアリティを求めるより、「これはこれでいい」と受け入れてみる。そうすることで、この作品の見え方も変わってくるかもしれません。